ブンツ(BUNZ)社が本社をおくドーベルの町は、ドイツ、フォルツハイムから近く、シュヴァルツブァルト(黒い森)北端に位置し、緑に囲まれた小さな町です。この地域は古くからヨーロッパの装身具製作の中心地として世界的に有名です。また、フォルツハイムは世界で唯一の宝飾博物館があります。この地方で数多くのジュエリーの逸品が生み出され、フォルツハイム工房製品といえばオークション市場でも高値を付けています。
 経営者で製作者のジョージ・ブンツ博士は1975年ここにアトリエを開き、当時ヨーロッパではほとんど使用されていなかったプラチナの特徴に注目し、芸術的感性に加え、最先端のテクノロジーによる特殊加工を施した比類のない完成度の高い作品を作り始めたのです。
 彼は、時代に先駆けてコンピュータを導入。自分が
作りたいジュエリーの為に多くのマシンを考案しました。「自分が頭に描いているものを具体化するためには、全てを一貫して自社で製作するのが最良である。」という信念が現在のブンツを築いたのです。ジュエリーばかりでなく、マシンの多くも特許取得済みであるという事からその半端ではないこだわりに驚かされます。
 最も有名なのはテンションダイヤモンドリングです。このリングは爪を使わずにリングの素材のプラチナや金に特殊加工を施し、張力を利用して石留めしています。爪がないのでダイヤモンドが宙に浮いているような状態で光を全面に受け輝きを増します。
「ミステァ」セッティングダイヤモンド
 文字通りミステリアスなダイヤモンドの石留めです。ブンツが開発し、ヨーロッパのトレードフェァに出品し、画期的なダイヤモンドセッティングとして注目の的となり、インターナショナル・ダイヤモンド賞を獲得いたしました。ダイヤモンドは通常石座に埋め込み、更に爪で固定します。そのために、ガードルとその下部パビリオン部分の大部分が隠れてしまい光の全反射を利用できません。ブンツのミステァセッティングは台座も爪もなく、更に写真で見られる通りガードル360度のうち300度が露出しています。ダイヤモンドの輝きの美しさを最大限に引き出しているのです。
ラウンド、スクェア、ピラミッドカット
 昨年特許を取得したピラミッドカットは従来のダイヤモンドのようにテーブルがありません。その代わりにテリが良く上から見るとキュレットが4つ見られ、その分反射が良く、指にはめて動きがあるとキラキラ輝きます。
 また、ブンツのリングはPT、KYいずれも硬度を高めてあり、変形しにくく(PTの場合はヴィッカース硬度400といわれる)ダイヤモンドをはさむ力は50kgともいわれます。この為ダイヤモンドはひずみのない硬いタイヤが使われています。カラーはG〜H、VSupの品質です。
 以上のようにブンツのリングは爪を使わない石留めをしており(特許)、ダイヤをほとんど裸で見ることができます。長期間ご使用になられてもリングの変形、ダイヤの破損等の事故は一度もありません。


宝石の硬度の話(モーリス硬度とヴィッカース硬度)


1.モース硬度について(鉱物の硬さを示す指標)
オーストラリアのモースという鉱物学者によって発案された測定方法です。天然の鉱物の中から10種類の鉱物を選び、硬さによって1番から10番までの番号をつけられています。
測定物に対し、硬度の小さい鉱物から順番にこすり合わせ、測定物に傷が付くか付かないかを目測し、測定物の硬度を判定する方法である。


硬度:宝石名

10 :ダイヤモンド
9  :コランダム、ルビー、サファイヤ、パパラチア
8  :トパーズ、スピネル、エメラルド、YAG、
   アクアマリン、キャッツアイ、ベリル
7  :クオーツ、ガーネット、トルマリン、ジルコン、
   ペリドット、ヒスイ
6  :オパール、GGG、ヘマタイト、トルコ石、
   ラピスラズリ、ガラス、ソーダライト
5  :アパタイト
4  :マラカイト、パール、フローライト
3  :シェル、サンゴ、プラスチック
2  :べっ甲、アイボリー、アンバー
1  :滑石


1.ヴィッカース硬度(Hv)について(貴金属の硬さを示す指標)
金属の硬さを測定する方法のひとつとして知られるヴィッカース硬度計で計った硬さの値です。この方法は、測定物にダイヤモンドの真四角錐(しんしかくすい)の頂点を一定の圧力で押しつけ、窪みをつけ、その大きさを顕微鏡で測定して定量化するものです。数値が大きいほど硬くなります。最も硬い貴金属合金では450Hv程度です。参考として、人間の爪は20〜30v、ステンレス鋼製のナイフは280Hv程度です。
品位:硬度:備考
K24:25〜70:純金
K18:150〜250
pt1000:50〜110:純プラチナ
pt900:60〜130
pt850:70〜200
オリジナル‐ネックレス用ブンツ(BUNZ)留め金具

ブンツのネックレスやブレスレットはすべて貴金属(PT950、K18YG、K18PGピンクゴールド)又はシリコン弾性ゴムの表層材質が使われていますが、内芯は49本の極細のスチール製の線が7本ずつ7束で編み込まれており、オリジナルであるブンツ留め金具でしっかりと取り付けられています。
このことがネックレスのしなやかさを保ち、柔らかさと丈夫さを際だたせているのです。五千年の昔のエジプト文化の装飾品を見ていますと、クレオパトラの首飾りは胸のふくらみ線と首回りの曲線が最も美しく出来上がっています。ブンツのネックレスはこの美しい曲線を見事に描きます。
また、クラスプは中にバネが組み込まれている為、細かい部分を両方から合わせてセットするだけでしっかりと結合されています。(特許)また、一般的なネックレスに使われているようなセフティーチェーンや引き輪プレート等がありません、従いまして、ほとんどのペンダントにご使用いただけますし、2mmの直径穴のあるペンダントであれば着脱可能です。
PT950:1.25mm:924980/40cm:¥164,000
PT950:1.50mm:924980/40cm:¥200,000
PT950:2.20mm:9206510/40cm:¥394,000
K18YG:1.25mm:725010/40cm:¥73,000
K18YG:1.50mm:725020/40cm:¥88,000
K18YG:2.20mm:725210/40cm:¥135,000
K18PG:1.25mm:625010/40cm:¥73,000
K18PG:1.50mm:625020/40cm:¥88,000
K18PG:2.20mm:625210/40cm:¥135,000
シリコン  ¥36,000
(平成14年2月現在)

※PT、YG、PGとも1.5mmが90%使用されています。38,40,41,42cmは常備しています。
※シリコンは黒色が90%使用されています。
ブンツのコンビネーションジュエリー

ネックレスとペンダント、ピアスの多様な組み合わせが楽しめます。
PT950、K18YG、K18PG、シリコンのいずれのネックレスも中芯に49本のスチール線が編み込まれており、決してよじれることなく、しなやかさが際だっています。
ペンダント、ピアスは独創的なデザインが次々と考案されています。1988年に特許クラスプのネックレスが発表されて以来、今日までずっとコレクションは増え続けています。
また、自分だけの組み合わせを考えて楽しんで頂くのも今様の使い方です。
ペンダントは多くの天然素材が使用されています。オニキス、クリスタル、パール、カラーダイヤ、シトリン、ラピスラズリ、コランダム、ブルートパーズ等の他、シンセテックのサファイヤ、ルビー、アクアマリン、ベリル等が使われています。これらはスビネルを高温高圧で処理し、天然のものよりも硬度は高くなっています。
ブンツのコンビネーションジュエリーの至上の品質は特別に開発された技術、絶妙なる技巧、そして上質の素材があいまってもたらされた賜物です。
コンビネーションジュエリーのひとつひとつは組み合わせでどのような場面にもマッチし、あなたらしいスタイルを自由に主張出来るのです。そして日々新しいあなた自身を発見する事が出来ます。